春季海外フィールドスタディツアーについて
平成29年度宇都宮大学-タイ・カセサート大学林学部国際連携森林科学 野外実習「森林資源管理・利用と環境保全の共存に関する大学間国際連携野外実習」を、別紙要領のように企画いたしました。
本事業は、タイの熱帯林の森林資源管理と環境保全の共存に関心ある全学部学生(対象学年1-4年生但し、4年生は宇都宮大学大学院進学予定者のみ)を対象に参加学生を募集し、実習地のタイへ選抜派遣するものです。
本実習では、タイの山地の熱帯林で森林・林業・林産業や森林と人とのかかわりについての科学的な理解、森林分野での諸課題の議論を通じた情報共有、さらにこの分野の専門英語によるコミュニケーション能力の向上ならびに両大学間の交流をはかることを主たる目的とします。
タイ・カセサート大学林学部の紹介、本事業の実施経緯について
カセサート大学は、首都バンコク市内に位置し、1943年設立、12学部、学部学生約15,000名、教職員約5,300名を擁するタイで最も古く大きな農業関係学部を主とする総合大学です。現在、東京農工大学連合大学院博士課程の修了生2名が在職しております。林学部もその中の1つで、タイ唯一の林学に関する高等教育機関です。宇都宮大学とは1993年に大学間交流協定が締結され、その後学生の留学交流を主体におこなわれてきました。これまでの農学部森林科学科との交流実績は2006年3月宇都宮大学農学部森林科学科教員がカセサート大学を訪問し、2007年1月にはカセサート大学林学部から学生3名教員1名が宇都宮大学を実習のため初めて訪問しました。その後、毎年交代で相互交流が行われており、今年度で第12回を迎えました。
派遣実績
- 第2回 2008.3. 東タイ・ワンナムキョウ演習林、カオヤイ国立公園、サケラート造林試験地
- 第4回 2010.2. 東タイ・ワンナムキョウ演習林、カオヤイ国立公園、サケラート造林試験地
- 第6回 2012.3. 南タイ・プーケットおよびパンガ-(熱帯林、津波被害跡地、鉱山跡回復)
- 第8回 2014.3. 北タイ・チェンマイ、ドイインタノン国立公園、チーク造林地
- 第10回 2016.3. 東北タイ・コンケン、塩類集積地、社会林業、サケラート造林試験地