2001年に起きたアメリカ同時多発テロ事件(9.11事件)以降、世界各地でテロ事件が頻発しており、日本人も標的とされて、命を落とすという痛ましい事件が起きています。

 「テロ」は、いわゆる「先進国」や「途上国」を問わずに起こります。その犯行は計画的であったとしても、わたしたちが事件の発生を予知することはできません。「テロ」は予知できないからこそ「テロ」であり、“治安がよい”と言われる国や地域でも起こるのが「テロ」なのです。

 したがって、宇都宮大学は「テロ」に対する注意を喚起することはできても、学生の皆さんを現地で「テロ」から守ることができません。

 では、どうやって「テロ」から身を守ればよいでしょうか。それは「“危険”を察知する感覚を自ら磨いて、自分の命は自分で守る」と言うよりほかありませんが、以下に一般的な注意事項を記載しておくほか、次のような関連情報を紹介します。

 

 <一般的な注意事項>

  ・繁華街や商業施設、劇場や映画館、ホテルのロビーや宗教施設などの“危険な場所”には近づかない。

  ・周囲の不審者人物に注意を払う。

  ・空港や鉄道駅などの公共施設を利用する場合は、できるだけ滞在時間を短くする。

  ・銃声や爆発音が聞こえたら、うつ伏せになり、低い体勢のまま現場から離れる。

 

 <「テロ」は海外旅行保険の保障対象となるのか?>

 「戦争・革命・内乱その他これらに類似する事変」は「戦争危険」として、一般の海外旅行保険では免責事項となっていますが、「テロ」はこの「戦争危険」には該当しません。近年では「テロ」に遭遇するリスクが高くなっているため、各保険会社では「テロを保障する特約」を自動的に、またはオプションで付帯しており、保険金の支払い対象としています。海外旅行保険に加入する際には、「テロ」が保障の対象となっていることを確認してください。

 

 <参考ウェブサイト>

   外務省「海外旅行のテロ・誘拐対策」(PDF)